イタリアへ『ジョジョの奇妙な冒険』の聖地巡礼へ行った。
行き先はネアポリス、カプリ島、ポンペイ遺跡、ヴェネツィア、サルディニア島、ローマである。
つまり、5部のほとんどだ。
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17巻分の量があるので目次を用意した。
行くまでの流れ
2018年3月、今年度もどこか海外へ行こうと思い、日程を確保するためにカレンダーを殴った。
生まれろ…… 連休よ…
2018年11月のカレンダー
こうして11月に17連休が生まれた。
2018年6月、1つのツイートが目に入った。
これはもう『計画』を実行に移す時が来たとしか思えない。
5部のメインストーリーは『9日間』である*1。俺の確保した日数ならば実行することが『可能』だ。
連休中の日程は以下となる。
連休の日程
11/12の午前中にイタリア到着。観光できるのは11/21までで、11/22の午前中にイタリア出国。つまり聖地巡礼に割り当てられる日数は9.5日である。作中では康一くんがネアポリスに到着するところから始まるので、マージンが1日だけあるという形だ。
帰国してからは力尽きることが目に見えているため、回復期間として3日用意した。
全体の日程を説明したところで、いよいよ聖地巡礼の記録を書いていく。
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聖地巡礼『第1の都市』Vedi Napoli, e poi muori. (ナポリを見て死ね)
ネアポリス空港 (カポディキーノ国際空港)
ネアポリス空港内
アブダビ、ローマを経由して到着。ここが今回の旅行のスタート地点となる。
ネアポリス空港外観
白タクに声をかけられることは無かった。さらに言えばタクシーを待つ人が並んでいるということも無い。旅行者の多くはバスで中心部まで行くからだろう。当然、俺もそうした。
ネアポリス市内行きのシャトルバス
バスの料金は5ユーロ*2。ジョルノが提示した料金よりはるかに安い。
空港の前には休憩できるスペースがある。
ネアポリス空港前
アニメで涙目のルカがやられたのはここである。こんな目立つところなら目撃者は間違いなくいるし、ジョルノが疑われるのも当然だろう。
『ジョジョの奇妙な冒険黄金の風』第1話
『ジョジョの奇妙な冒険黄金の風』第1話
空港に到着して「さあ観光だ」と思ったところで、スコップを振り回している男に遭遇するネアポリスは怖いところ。
ジュゼッペ・ガルバルディ広場
中央駅前にある広場。写真右奥の方へ進むと駅がある。手前に駐車中の車が写っているが、警官時代のアバッキオはこの位置にパトカーを停めて窓ガラスを割られている。
モンテサント広場
モンテサント広場
パッと見た感じでは花屋は無かった。
卵城
卵城
ここは特に舞台としては使われていないが、背景にちょくちょく登場するので撮影。
卵城への橋
アニメではジョルノの母親が結婚写真を撮った場所になったので、聖地としてちょっと格上げされた。
チョコレートとピスタチオを2段で1つ
ソルベとセットの方ではなく食べ物の方。ネアポリスは11月でも最高気温が20℃を超えるので、ジェラートをおいしく頂ける。アニメと同じ立地の店は見つけられなかったが、ジェラート屋はあちこちにあるので適当な店で買えば良い。2.50ユーロ。
フニコラーレ
フニコラーレ
残念ながら作中と違う車体。椅子も折りたたみ式ではなかった。
フニコラーレの椅子
なお、俺は1日目にフニコラーレに乗れず、この写真を撮影したのは3日目のことである。1日目に乗ろうとした駅では切符が自動販売機のみであり、そこでは硬貨しか使えなかった。俺の財布にある硬貨は1ユーロのみ。近くに売店なども無いため、両替もできなかったのである。なので硬貨を切らさないように注意すべきだ。ヨーロッパではトイレが有料で硬貨が必要なことも多いので、なおさらである。
フニコラーレの中から
View of the City
View of the City
アニメでジョルノがブチャラティと戦い、その後パッショーネに入団すると宣言した場所*3。ここについては少し前に記事にしている。
アニメの背景は実在する場所なのか問題 - 本しゃぶり
ここには下から歩いて来たのだが、坂をウネウネと登らなくてはいけなかったので大変だった。
タクシーを使わないのであれば、アニメと同じくフニコラーレの駅から行くべきだ。
ここからの眺めはView of the Cityというだけあって、街並みを一望できて良い。
View of the Cityからの景色
ただし、見ての通り夕方になるにつれて街に影がかかってしまう。行くのならもっと日が高い時間帯が良いだろう。
ヴィットーリア広場
ヴィットーリア広場
こっちは原作でジョルノがブチャラティにパッショーネへの入団を宣言した場所。作中ではこの方向に見たとき樹が2本あったが、現在は見ての通り片方が折れてしまっていた。見た感じごく最近の出来事だろう。
折れた樹の先端が転がっている
また、作中では子供たちがここでサッカーをしていたが、この場所は周囲を道路に囲まれており、交通量も多い。相当に迷惑なガキどもである。
ヴィットーリア広場の周囲
刑務所
刑務所の正面
トラブルになるのは避けたいので、サクッと撮影して早々に撤退した。因縁をつけられた場合に弁解できる語学力は無い。
刑務所の外壁
作中通りに進めるなら、ここでライターを点火して24時間守り通さなくてはいけない。だがそれは面倒なので、あらかじめ日本で試験を受けてきた。
これで行動を1日前倒しにできる。
Piazza Giovanni Bovio
Piazza Giovanni Bovio
アニメでブチャラティがジョルノにパッショーネの構成を説明していた場所。これも記事にしている。
『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』5話における聖地巡礼への忖度 - 本しゃぶり
中央駅から港へ向かう途中にあるため、ここで説明をするというのは地理的にありえる改変である。
反対側から
ヨットを借りた場所
アッミラリーオ・フェルディナンド・アクトン通りから
アニメでカプリ島へ行くためにヨットを借りた場所。
モデルとなった建物
モデルとなった建物はどう見ても運営されていない。Google Mapsで店の名前が出ない時点で、そんな気はしていた。
正面からの様子
わざわざ港まで来たが、カプリ島へ行くのは翌日である。
カプリ島 (イタリア2日目)
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2代目ローマ皇帝ティベリウスが在位中に引きこもったことで有名な島。
カプリ島行きのフェリー
カプリ島へのポピュラーな行き方はサーレーも利用した高速艇だろう。この高速艇はかなり揺れることで有名で、船上でギャングダンスを踊るのは困難と言われている。
俺の場合はフェリーだったせいか、ぜんぜん揺れなかった。行ったタイミングがハイシーズンで無かったため、高速艇は運行していなかったのだ。カプリ島への船の時刻表は以下のサイトで確認することができる。
Capri Tourism
フェリー内部はこんな感じ。
カプリ島へのフェリー内部
天井があると踊る気にならない。
マリーナ・グランデに入港
1時間ほどしたらカプリ島の『マリーナ・グランデ』に到着である。
マリーナ・グランデ
マリーナ・グランデ
いかにも観光地の港という感じ。
ボート監視小屋がある辺り
例のボート監視小屋は無かった。
クルージングの船
せっかくカプリ島へ来たのだから島を一周するクルージングを申し込んだ。残念ながら『青の洞窟』は高潮で入れず。まあ、ジョジョの聖地ではないからいいけれども。
島の上の方まで
公衆トイレへ向かう途中
公衆トイレのモデルは後述するようにフニコラーレの駅であるため、マリーナ・グランデからフニコラーレで行くのが一番楽である。なので俺もフニコラーレのチケットを当然のように購入したら、運休していた。どうやら当日の朝までは運行していたらしい。
「運休しているチケットを売るな」と文句を言いにチケット売り場へ行くと、代行のバスがあると言う。ジョジョ的にはカプリ島の道路を走れるのは悪くない。むしろ望むところだ。こうしてバスに乗って島の上まで行った。
カプリ島の道は狭い
公衆トイレ
公衆トイレの上
作中で公衆トイレだった建物は、実際にはフニコラーレの駅+レストランである。実際のトイレは、右にあるオッサンが座っているベンチの脇から下へ降りたところにある。
トイレの案内板
入場料50セントを支払って中に入ると、カプリ島らしく青かった。
カプリ島のトイレその①
カプリ島のトイレその②
アニメでもトイレが全体的に青かったので、製作スタッフはよく分かっている。
『ジョジョの奇妙な冒険黄金の風』第9話
ちなみに俺がトイレ内をパシャパシャ撮影していると、欧米人っぽいオッサンが入ってきて一眼レフで撮影し始めた。俺が知らないだけで、カプリ島のトイレはジョジョと関係なく観光スポットになっているのだろうか。
ポンペイ遺跡 (イタリア3日目)
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以前から『古代ローマを巡る旅』ということで行きたいなと考えていたが、先にジョジョの聖地巡礼として来てしまった。
ポンペイへは駅員に勧められるまま、ヴェスーヴィオ周遊鉄道のソレント線を使い、Pompei Scavi - Villa Dei Misteri駅から行った。『犬のゆか絵』がある『悲劇詩人の家』へはここから行くのが一番近い。
悲劇詩人の家
悲劇詩人の家
「乗り物」の鍵が置いてある『悲劇詩人の家』だが、見ての通りアクリル板で塞がれていた。これでは鍵があっても拾うことはできない。
犬のゆか絵
『犬のゆか絵』の保存状態は良く、鍵を隠せるようなヒビ割れは無い。こんなところに鍵を置いたら、すぐ観光客に見つかるだろう。ボスは秘密主義のくせに観光スポットを利用したがるから困る。
別角度から
別のポンペイ犬
アバッキオが「ポンペイか ガキのころ遠足で来たきりだな……」と言っていたが、実際にも遠足っぽい集団は何度か見かけた。もちろん『悲劇詩人の家』の前にも。やっぱり鍵を隠すの無理があるだろ。
ガキの遠足
ここの他に『円形闘技場』や『秘儀荘』も見学した。だがジョジョとは関係ないので割愛する。
ムーディー・ブルースの手が飛んでいった道
ポンペイ遺跡内にあったゴミ箱
ヴェネツィア行き超特急 (イタリア4日目)
ETR400
ジョジョ的にはフィレンツェ行きの列車に乗ってローマ近郊まで行き、旧アッピア街道を少し歩いた後に車を手に入れてヴェネツィアへ行くのが正しい。だがそこまでするのは大変なので、俺は素直にヴェネツィア行きの列車に乗ることにした。必ずやるって決めた時は『直線』だッ!
このイタリア国鉄ETR400電車の最高運転速度は300 km/hである*4。ブチャラティ達の乗った電車の2倍の速度だ。ネアポリスからヴェネツィアまで5時間5分で行ける。
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まずは6番ホームへと向かう。俺が乗る列車が来るところは違うが。
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この状況を見たとき「ふざけるな」と思った。
が、冷静になってよく見ると矢印が書いてある。奥の方へと進むと、6番ホームはちゃんと使える状態にあった。
6番ホーム
水飲み場は何年か前に撤去されたことは知っていた。それでもちゃんと探せば亀は見つかるものである。
亀 (私物)
車中にて
亀を入手したので列車に乗り込む。
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冊子が置いてある
定刻どおり列車は走り出した。車内改札も印刷しておいたeチケットを見せて問題なし。ここまでは順調と言いたいがそうでもない。
気分が悪い。
頭痛がするし、まだ午前中だというのに疲労を感じる。食欲も無い。
「これは『ザ・グレイトフル・デッド』による攻撃ッ!」と言いたくなるが、もちろん違う。この状態異常は昨日の夜から始まっていた。
イタリア3日目夜の出来事
ポンペイ遺跡へ行った日、あまりにも疲れていたので早く寝ることにした。しかし夜中、心拍数が異常に高まったのである。
3日目夜から4日目にかけての心拍数
俺が普段寝ている時の心拍数は50~70bpmあたり。にもかかわらず22時を過ぎた頃から上昇を続け、ついには100bpmを超えて俺は目を覚ました。
そしてあまりの気分の悪さに、とりあえず体温を測る。
38.6℃
「発熱」!それは……
『爆発するかのように襲い…そして下がった後も不調が残る』……
疲労からの発熱、そして風邪というパターンに陥った。旅行先で体調を崩したことは以前にもあったが*5、さすがにここまで序盤じゃあない。まだ全17巻ある内の6巻の途中という段階だ*6。まだボスを裏切ってすらいない。
こうなると『ワクチン』が欲しい。いや、『ワクチン』は無毒化あるいは弱毒カ化された抗原を投与することで、あらかじめ免疫を獲得しておくことにより病原体に備えるというものであるから、今回だと手遅れ。今必要なのは、すでに免疫抗体を含んでいる『血清』である。もしくは風邪薬。
しかし現実は非情である。助けてくれる人はいないし、薬も無いのだ。
このような状態で、俺はヴェネツィア行きの列車に乗り込んでいたのだった。朝の時点での体温は37.7℃。ちょっとは下がったがまだ高いが行くしかない。いったん歩み始めたら体温が1℃や2℃高まろうとも決して『聖地巡礼』は中断しないのだ。
ローマ近郊
体調不良でもジョジョネタは忘れない。
リベルタ橋
列車からのリベルタ橋
列車でヴェネツィア入りするので、当然リベルタ橋を渡って行くことになる。リベルタ橋では線路と自動車道路が並行しているが、駅の直前で道路は右へ大きく曲がって分かれる。
ヴェネツィア側から見たリベルタ橋
上の写真では線路が左から右へ横切っているのに対し、道路は手前に向かってきている。なのでジョルノとミスタの車はサンタ・ルチア駅の南側を回り込むようなルートで来たと予想される。
ともあれ俺は不調ながらもヴェネツィアに到着した。
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テラフォーミングした火星のような街。
作中通りのペースなら5日目の夜明け前に到着し、午前中のうちに飛行機でサルディニア島へ行くことになる。さすがにこの日程だとまともな巡礼は無理なため、俺は4日目の午後入り、6日目の午前にフライトというスケジュールとした。
サンタ・ルチア駅
夜明け前のサンタ・ルチア駅
夜明け前ではあるが、ヴェネツィアの玄関口だけあって人は結構いる。これだとエアロスミスのレーダーは使えないだろう。なお俺がこの写真を撮ったのは11/16 6:49であり、当日のヴェネツィアの日の出は7:10である。一方、作中のヴェネツィアは4/2であり*7、この頃の日の出は6:50ぐらい*8なので人通りはそんなに変わらないと予想される。
写真で左手前に写っている街灯は、ギアッチョの首に刺さったものと思われる。
街灯とゴミ箱
街灯を反対側から撮影。DISCを見つけるためにギアッチョがひっくり返したゴミ箱もある。しかし『ライオン像』は無い。割と有名な話だが、ライオン像はヴェネツィアのあちこちにあるのだが、肝心のサンタ・ルチア駅には存在しないのだ。もしライオン像を見たいのであれば、一番有名なサン・マルコ広場のを見に行くのが良い。
サン・マルコ広場のライオン像
あのライオンは旧約聖書に出てくる四頭の有翼動物の一頭で、福音史家マルコを表したものだと言われていると、ウンディーネから教わった。
運河を挟んで駅を見るとこうなる。
運河を挟んで見たサンタ・ルチア駅
ジョルノたちは運河から上陸したが、実際には水上バス乗り場が邪魔くさい。
さて駅に到着してから待つこと震えながら1時間半。ようやく朝日が見え始めた。日の出の時刻は7:10だが、駅からだと建物があるため遅くなるのだ。さすがに1時間もかかるとは予想していなかったが。
登りゆく朝日
ミスタ…
あなたの『覚悟』は…
この登りゆく朝日よりも明るい輝きで…… ちょっと待て
朝日の上がる『位置』が違う。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 9巻』
これは時期の違いによるものじゃあない。4月ならもっと北寄り (写真左寄り)になるはずだからだ。なので作中の朝日は完全にフィクションだと言える。
「それくらい別にいいじゃあないか」と言われそうだが、このために俺は朝日を撮りそこねるところだった。俺は上記コマのギアッチョの位置で朝日を待ち構えていた。そうするとサン・シメオン・ピッコロの影になるため朝日が見えないのだ。
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影の中にいて「朝日がなかなか出ないけど、なんか隣が妙に明るいな」と思って移動したら「既に朝日は登っていたッ!」というわけである。危ないところだった。マンガを信じるのは程々にしたほうが良い。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
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あいかわらず観光スポットを利用するのが好きなボスである。ここへはサン・マルコ広場近くから水上バスで1駅。
上陸
無事に上陸したが、入る前にお約束。
そうだ… ジョルノ!最後の任務がうまくいくようにおまえのその「お護り」をくれないか?
てんとう虫は「太陽の虫」生命の象徴だったよな
「お護り」なんだろ?そのブローチ
………………………
そうだろジョルノ?
ああ……そうでした
ええそのとおりです
「てんとう虫」はお天とう様の虫です…
幸運を呼ぶんです
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amazonで2851円です
さすがに原画展のは持っていくには高価すぎる*9。
茶番はこの程度にしておいて、教会内部から塔へと向かう。
教会内部
塔への通路
ここで原作ではどのように描写されていたかを確認しておきたい。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 9巻』
すぐに分かるのは像に対して扉の位置が「左右反転」しているということである。原作では像に向かって「右側の壁」にあるのに対し、実際は「左側」だ。だがこれ以上に大きな違いがある。それは教会の構造が完全に変わっているということだ。
塔へ行くためには、まず教会内部へ入り、左の扉から廊下へと出る。
http://www2.oberlin.edu/images/artime14.htmlに追記
廊下はこのように進む。
教会内部から廊下へと出たところ
実は作中と進行方向が『逆』なのである。実際に塔へ行くときには像に背を向けて進むのだ。
さらに実際はもっと通路は長く、途中に塔に上るためのチケット売り場もある*10。したがって実際は以下のようにエレベーターへと向かう。
長い
エレベーター内の階表示やボタンは作中と異なるデザインだった。趣が無い。
エレベーター内部のデザイン
エレベーター内で撮影をしていたら、一緒に乗った観光客が笑っていた。確かに普通は熱心に内部を撮影しないだろう。
エレベーターの床
特に誰も連れ去られることなく塔の上に到着。
塔の上
ボスはここでブチャラティ達の行動を見張っていたかもしれないが、接岸してからの動きは見えにくい。「指令④ 他の者は船上にて待ち… 上陸を禁止する!」と言っていたが、これでは監視カメラを用意しておかないと分からないだろう。実際、ジョルノはしれっと上陸していたし。
教会入口の前は完全に死角
この塔は『鐘楼』なので、上を見上げると鐘がある。
鐘
なお、教会の地下に納骨堂があるかは分からなかった。残念。
立ち去る時は「裏切り者」になった気分を味わう
『イカスミ』のパスタ
パスタが17ユーロでコーラは4ユーロ、それにサービス料2.50ユーロ
2部にも登場したイカスミのパスタ。リアルト橋近くのレストランで注文。何か食べようかと歩きながらメニューを眺めていたら、店員から「イカスミうまいよ」的な声をかけられたので注文することにした。「髪はボサボサで無精ヒゲなアジア人男性お一人様」を一番目立つ席に案内したので、ヴェネツィアでは金さえ払えば誰でもいいのかもしれない。
味については語らない。風邪の人間にまともな味覚は無いからである。
ヴェネツィアングラスでワインは飲まない。アルコールは薬物。
リアルト橋
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ヴェネツィアで訪れた5部の聖地は以上だが、2部の聖地もあるのでヴェネツィア観光はまだ続く。このリアルト橋はリサリサが登場した場所である。
ジョセフとシーザーが立っていた辺り
原作と同じ構図で撮影すると、原作よりもゴチャゴチャしている。この違いは時代によるものなのか、虚構によるものなのか。
有名な撮影スポットなだけあって、橋の上は非常に混んでいる。
リアルト橋の上
撮影中にスリにやられるという話をよく聞くが、この状態なら当然だろう。こんなに人が多い中で「水の上に立つ」というパフォーマンスをしたら大騒ぎ間違いなしだ。
カスタムキャストで波紋戦士
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2部でリサリサがスリに遭った場所。先に述べたように有翼のライオン像を見に行く場所でもある。
リサリサがお茶していた辺り
リサリサがお茶していたのはこの辺だろうか。実はこの場所の特定が悩ましい。サン・マルコ広場を上から見るとこうなっている。
Dionisio Moretti [Public domain]
一般的に『サンマルコ広場』と言うと、Google Mapsでもそうなっているようにサン・マルコ寺院の真正面である『Aの広場』を指すことが多い。それに対して原作におけるリサリサの席からの景色はこうなっている。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第2部 3巻』
ポイントとしては「サンマルコ寺院の側面が見える」「街灯がある」の2つだ。そして『Aの広場』へ行ってみると、鐘楼の死角に入ってサンマルコ寺院の側面は見えず、街灯も無い。
そうすると『Bの広場』ということになるが、そこからの景色は上の写真の通りで、広場の外周を取り囲む建物の見える範囲が狭い。これ以上は鐘楼の死角に入るのだ。つまりどちらの広場からでも鐘楼が邪魔になるということだ。
Dionisio Moretti [Public domain]
もうジョジョを再現するためには鐘楼を爆破するしかない。
『Aの広場』で撮影
ちなみにサン・マルコ広場はリサリサがお茶した場所でもあるが、同時に「ポップコーンをランプよりも高く投げて口でキャッチする場所」でもある*11。アレは明らかに『Aの広場』のようだが、やはり街灯の問題が残る。
サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂
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岸辺露伴が懺悔室に入った教会。懺悔室は作中と異なるデザインだったが、写真は無い。知っての通り「写真撮影禁止」だからである。
NO PHOTOS
職員がいるのに一眼レフでパシャパシャ撮影している強者のオバサンもいたが。
これでヴェネツィアの聖地は終わり。アニメで増えそうな気はするが。特にヴェネツィアは。
サルディニアへ向かえ (イタリア6日目)
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6日目の朝、サルディニア島へ行くためにヴェネツィアを発つ。
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ヴェネツィア・テッセラ空港へは、リベルタ橋を渡っていく『自動車のバス』を利用するか、『水上バス』を利用するかの2択である*12。当然俺は作中に合わせて船で行きたいため、水上バスを選択した。
俺が乗る予定の水上バスは8:04発。乗り場まで少し歩くため、余裕をもって7:40にチェックアウトしようと考えていた。ところが宿のオバサンが「チェックアウトは8:30以降だ」と言って譲らない。焦る。
幸い別の従業員に頼んでチェックアウトでき、水上バスの出発に間に合った。早めの時間にチェックアウトする時は、予め伝えておいたほうが良い。
さらばヴェネツィア
フライトコード2つ
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サルディニア島へは飛行機で行くわけだが、普通あそこへはバカンス目的で行く。俺が訪れたのはシーズンオフの11月。そのためヴェネツィアからの直行便が無い。仕方がないのでローマで飛行機を乗り継ぐ。フライトコードは『2つ』あったッ!
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 11巻』のに追記
今回の旅は何度もローマを経由している。最初にネアポリスへ行くために経由し、ヴェネツィアへ行くときも経由。そして今回のフライトだ。「全ての道はローマに通ず」を身をもって体験している。
このフライトはLCCかつ国内線なので機内サービスが飲み物だけなので寂しい。
機内サービスのコーラ
なんか塩気のあるものが欲しい。ピッツァマルガリータが食べたい。
ネアポリスのピッツァマルガリータ 1.50ユーロ
翼の上をサッカーボールが転がることも無くサルディニア島に到着した。途中、乗り継ぎのチェックインが中々できなくて焦ったが、大した問題ではない。降り立った場所はドッピオと同じく『オルビア』。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 12巻』
サルディニア島での宿
俺にとってのサルディニア島のイメージは完全に上の写真である。なぜなら俺はここからほとんど動けなかったからだ。
既に落ちてきた空の下で
空港から出たら雨が降っていた。この旅ではこれまで天気は良かったが、ここから状況は変わる。そして俺は傘を持ってきていない。
今回は荷物を全て機内に持ち込みたく*13、そのため荷物を「総重量8kg以下+身の回り品」に抑える必要があった。そして今まで旅行中に雨に降られたことは無いので、傘は置いていくことに決めたのである。
それが裏目に出た。幸い空港から宿まではほとんどバスで行け、それほど濡れること無く辿り着けた。しかしその後の行動は制限される。さらに天候だけでなく体調も悪い。宿に到着して体温を測定した。
6日目夕方の体温『38.8℃』
ここに来て記録更新。朝は36.0℃だったので「ついに治ったか」と考えていたが甘かった。しかも鼻水が止まらなくなる。この鼻水問題は旅行中ずっとつきまとうことになる。
何でも旅行の時、体調を崩して発熱していても巡礼をやめなかったとか……
その後遺症のせいで熱が下がった今でも常に鼻水だとか……
ズズッ
結局イタリアで箱ティッシュを4個買って、全て使い果たした。
7日目 (サルディニア島2日目)は雨が止んでいたので外に出られる。とはいえコスタ・ズメラルダへ行くつもりは無かった。体調以前の問題としてバスが無いからである。この日は日曜日。シーズンオフの時期だからかもしれないが、オルビアからコスタ・ズメラルダへ行く公共交通機関が無いのだ。ドッピオがタクシーで行ったのも当然である。
なので7日目は近くのスーパーマーケットへ行き、飲み物とティッシュ購入した。
オルビアの風景その①
オルビアの風景その②
オルビアの風景その③
それから食事もした。食欲は無いが、『体力』へのダメージがあってはならない。
ケバブライス 6.50ユーロ
イタリアだからトマトソースかと思って盛大にかけたらチリソースだった。辛い。
8日目 (サルディニア島3日目)はずっと雨が降っていた。サルディニア島からローマ*14へ向かう船の出発は22:30。それまでどうしようと思ったら、宿の人が「掃除は明日するから今日は好きなだけいていいよ」と言ってくれた。その言葉に甘えることにした。
予定ではこの日にコスタ・ズメラルダへ行くはずだったが、俺はあそこに………近づかない。単独でやってきた自分に『自信たっぷりのオタク』は無様にもベッドで倒れていた。
くだらない男さ。なんだって途中で終わっちまう。いつだって途中でだめになっちまう…………
だがいつまでも倒れているわけにはいかない。
あのバスに乗るんだ……… もう行かなくては………… オレは船に乗るために向かわなくては…!!!
バスを待つ
宿を出る前の体温は38.7℃。傘が無いから冷たいし寒い。バスが来なかったら再起不能になっていた。
目的地はローマ (イタリア8日目夜〜9日目朝)
フェリーターミナル
サルディニア島からローマへ行くためには、まず夜行フェリーでチヴィタヴェッキアへ行く。そして列車でローマへという流れとなる。
夜行フェリー
俺の乗ったフェリーは22:30に出航し、翌朝6:30に到着。チケットは既に予約が完了している。フェリーターミナルで「チケット プリーズ」と言って、印刷しておいた予約確認証とパスポートを出すことでチケットをゲット。
フェリー内部はこんな感じ。
フェリー内部
売店 (食堂)
これだけ見るといい感じだが、一つ問題がある。俺が寝るベッドが無い。もちろんこのフェリーにもベッドそのものはある。だがそれは2人部屋や4人部屋を一人で使うことを意味する。当然値段は高い。俺が求めているのは商船三井フェリーで言うところの『コンフォート』や『ツーリスト』のような寝るだけの場所である*15。
ではどうやって夜を過ごすかと言うと、あのホテルのロビーにあるようなソファで寝るのだ。予約した時はそれでいいと思っていたのだ。まさか旅先で発症するとは……
チヴィタヴェッキア
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まともに寝られなかったが、ローマの外港チヴィタヴェッキアになんとか到着。カビに襲われている人はいないが、俺にはカゼの攻撃がまだ続いている。
到着したところで『良い話』と『悪い話』がある。まず良い話だが、チヴィタヴェッキアもローマも昼頃までは雨が降らない。傘はローマに着いたところで買えば良い。
到着時のチヴィタヴェッキアの様子
そして悪い話だが、到着したフェリーターミナルから駅までが2.2kmと遠い。しかもバスが無い。Google MapsでもMoovitでも出てこないし、出発時刻を変えても無駄。しかもタクシーも見つからない。
…………
この脚のみで道路を歩いて到達する。
いつもならこの程度なんてことはないが、体調不良、寝不足、10kg超の荷物を背負ってとなると、力尽きるほどにハード。
チヴィタヴェッキアの風景その①
チヴィタヴェッキアの風景その②
何度も立ち止まり息を整えながら、なんとか駅にたどり着く。後は列車に乗っているだけでいいので簡単だった。
ローマ・テルミニ駅
ローマ (イタリア9・10日目)
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ついにローマ。見たいところはたくさんある。しかし時間も体力もわずかしかない。なので今回はジョジョの聖地巡礼に特化することにした。それ以外は全て切り捨てる*16。
ボルゲーゼ公園
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ここはチョコラータのヘリコプターがジョルノによって捕獲された場所である。では公園のどこで行われたのか。原作の地図を確認してみる。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 15巻』
俺はこの印がついている場所へ向かった。
ヘリコプターを捕獲した場所
……………
地図上では間違いなくここなのだが、建物が無い。ゴールド・エクスペリエンスがいなくても木が生えているし、ついでに草も生えている。『ピンチョの丘』を取り囲む壁はちょっとそれっぽいが、『ムーロ・トルト通り』の内側だから明らかに違うし。
ピンチョの丘周囲の壁
あの建物が実在するのか怪しくなってきた。もう少し現地で調べたかったが、体調は相変わらずだし、雨も強くなってきている。
ここは『退く』のだ……………
「雨」から身を隠し反撃の時期を待つ…………
ここで一時『退く』のは敗北ではない……………!!
トリトーネの泉
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シーザーがハトに勝てなかった場所。ボルゲーゼ公園から、我が『逃走経路』の途中にあったので立ち寄る。雨の日だと噴水の価値が著しく下がるから困る。
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ブチャラティとセッコが戦ったこの広場は、『ヴェネツィア宮殿』があるからこの名前となったらしい。しかし実際は『ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂』の方がはるかに目立つ。
ブチャラティとセッコが戦った辺り
上の写真はブチャラティとセッコが戦った辺りを写したものである。どう見ても『記念堂』を撮影した写真にしか見えない。
チョコラータが死んだことをセッコが知った時の位置から
原作を読み返すと『記念堂』が何度も背景に登場しているが、正直なところ現地へ行くまでこれの存在に気が付かなかった*17。実物を見るとその大きさに「なんでこんなの作っちゃったの」となる*18。名所というものはだいたい合理性に欠けるから名所となるのではないかと思う*19。
ブチャラティが潜った辺り
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コロッセオはポルナレフがジョルノ達を待っていた場所である。
ズリ…… ズリリ…
わたしの名は…… J・P・ポルナレフ
行く前から分かっていたが、ここほどポルナレフが待つのに不向きな場所もそうないだろう。世界中から観光客が次から次へとやってくるし、警備だって厳しい。入場するためには荷物検査だって必要だ。
空港でやるような荷物検査
しかも5部のポルナレフは車椅子ユーザーである。『バリアフリー』という言葉が無かった時代に作られただけあって、コロッセオの階段はかなり急だ。ポルナレフはトイレへ行くことすら気軽にできなかっただろう*20。
オレは上!
諸々の問題をクリアできたとしても、肝心の「周囲を見張ることができるか」という点も特に優れていないのが残念。下はヴェネツィア広場へ通じる道をコロッセオから眺めた様子である。
ポルナレフ視点の光景
こうしてみると「なかなか見張りに向いているではないか」と思うかもしれない。しかし、反対側の様子を見たいと思ったらどうだろう。コロッセオは広い… 一周527メートルもある。
コロッセオは広い
チャリオッツは自分の目の届かないところで闘えるスタンドじゃあない。どう考えても選択ミスだ。
死に場所の確認もしておく。ブチャラティの肉体 (中身はドッピオ) が転がっていたのは俯瞰図からしてこの辺りだろう。
ブチャラティの死体が転がっていた辺り
一方ジョルノの肉体 (中身はナランチャ) が刺さっていたのは、位置関係からしてこの柵になるが、形状が異なる。
ナランチャが刺さりそうな柵
蒲焼きのようにナランチャが刺さっていたのはアーチ直下、天井付近の柵である。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 16巻』
付近の柵は先の写真のようにアーチ直下に何も無いタイプが多かった。ただし、作中のような柵も無いわけではない。
アーチ部分まで柵があるパターン
上の写真の奥に写っているのがアーチ部分まで柵があるパターンだ。これならナランチャを刺すことが可能となる。あと、この手の柵は後付されたものだから、5部が描かれた当時は存在したということも考えられる。
こうやって撮影していると、現場検証しているような気分になる。
レクイエムのルートその①
聖地巡礼することで得られるものに、舞台となった場所の「距離感」がある。実際に歩いたり交通機関を使ったりすることで、「こことあそこ意外に近いな」とか「あいつら歩きすぎじゃね」ということが「言葉」ではなく「心」で理解できるのだ。
レクイエムのルートはまさにその典型例である。レクイエムはコロッセオを出て、ティベレ川岸まで移動していった。原作にはレクイエムの移動ルートが描いてある。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 17巻』
だがこのルートは途中までしか描いていない。レクイエムが到達したのは『サンタンジェロ橋』である。つまりここだ。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 17巻』に追記
かなりの距離がある。実際にコロッセオから歩いてみた。
レクイエムのルートを歩いてみた
この日の体温は朝晩ともに37.7℃。病人には少々つらい道のり。
コロッセオから出たところ
コツーン コツーン
コツーン コツーン
コツーン コツーン
ルート上に新たな聖地があったので立ち寄る*21。
真実の口
「柱の男」が眠る地下への入り口である『真実の口』は、レクイエムのルート上にある。後でまた来るのも面倒なので立ち寄った。
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『ジョジョ』オタクに共通する見分け方を発見した。
それは…ジョジョオタは真実の口に手を突っ込む時にだな…
手のひらを上に押し付ける。
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他の観光客は真実の口と記念撮影するために、手のひらを下に向けて突っ込んでいた。
レクイエムのルートその②
真実の口からティベレ川岸まではすぐである。
ティベレ川岸に到達
ここでもう一度ゴールを確認しておきたい。ルートが描いてあるのはここまでだが、最終的に目指すのは『サンタンジェロ橋』である。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 17巻』に追記
問題はどのようなルートで行くかである。俺は先に示した通り、ティベレ川沿いを歩いていった。目的地が『橋』で現在地は『川岸』なのだ。それが自然に思える。
しかし後で原作を読み返して気がついた。レクエイムは真正面から橋へ向かっている!
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 16巻』
俺のように川岸に沿って移動してきたのならば、上のコマだと左から来ることになる。つまりレクイエムは以下のようなルートを進んだと考えるべきだ。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 17巻』に追記
川岸から離れるのはもう少し手前かもしれないが、少なくとも俺が歩いたルートよりも正解に近いのは確実である。「思い込む」ということは何よりも「恐ろしい」事だ………
サンタンジェロ橋
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最終決戦の場であるサンタンジェロ橋。厳密に言えば戦いは「橋の上」でなく「橋の手前」で行われたので、最終決戦が行われたのはこっちだ。
サンタンジェロ橋前の交差点
ではサンタンジェロ橋そのものは聖地とならないかというと、それは違う。ジョルノの母親が『結婚式』を挙げているからである。
『ジョジョの奇妙な冒険カラー版 第5部 1巻』
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これがアニメでは、既に述べたようにサンタンジェロ橋から『卵城の橋』に変更されている。
『ジョジョの奇妙な冒険黄金の風』第2話
ジョルノがネアポリスに住んでいることを考えると、これは良改変だと思う。
橋にある5部っぽさのある彫像
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それっぽい。Prefettura di Roma, Ufficio Territoriale del Governoの前にあった。これがローマでなく、ネアポリスにあったのなら完璧だったのだが。
終わりに
何よりも『困難』で………
『幸運』なくしては帰れない道のりだった………
家に帰るという道のりがな……
海外一人旅を始めて8回目だが、最も過酷な旅であったのは間違いない。
空港で帰りの飛行機を待っている時、ツアーとおぼしき日本人の集団がいた。「すごく楽しかったね」とか「日本に帰ってからまた会えるかな」とか言って盛り上がっている。その脇で俺は咳に苦しみながら倒れており、本当に同じ国を旅行した人達なのだろうかと思っていた。
それでも俺はやりたいことをやり遂げたのだ。
砂漠の砂粒…ひとつほども後悔はしていない………
何ひとつ……
ただ…気がかり…なのは…
エメラルド海岸を取りこぼして来た事だけだ。
あと……
システィーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画も見れなかった………
もう一度イタリアへ行きたい。
地図
イタリアにおけるジョジョの聖地を詰め込んである。
マイマップにコピーしておくと聖地巡礼する時に便利。
参考URL
今回の聖地巡礼をする上で役に立ったページ。
持っていって良かったもの
1つだけ選ぶなら、今回初めて使ってみたこれ。
今までは現地でSIMを購入していたけど、今回はこれを買って行った。イタリアだと3Gしか使えないけど、Google MapsやSNSをする分には問題なかった。それよりも空港に到着してから使える利便性が素晴らしい。まあ次に行くときははeSIMで良さそうだけど。
ちなみに今回の旅行では3.2GB使った。